T-Mobileが「アンキャリア」でスマホを解放


T-Mobileの最新の「アンキャリア」施策はスマホを「自由の身」にする。

T-Mobileは4月20日、「アンキャリア」施策の最新版を発表。その名も「Phone Freedom」。AT&TとVerizonは端末代金の分割払いを36回にすることで事実上3年間は端末やキャリアを変更できないように縛りをかけているが、T-Mobileは24回にしてスマホの自由度をアップしていると宣伝。

これを新規顧客と既存顧客の両方に常に適用する新料金プランとして「Go5G Plus」を創設した。新規顧客と既存顧客を常に対等に取り扱う初めてのプランだとしている。

「Go5G Plus」は既存の「Magenta MAX」プランの改定版となる。高速モバイルホットスポットデータが40GBから50GBにアップグレードされるなど、若干の改善点はあるが、料金は回線数により5ドルから15ドル値上げとなる。当面は両方のプランが併存するとしている。

同様に既存の「Magenta」プランの改定版となる「Go5G」も発表された。高速モバイルホットスポットデータが5GBから15GBにアップグレードされること以外には特に変わり映えしないが、料金はやはり5ドルから15ドル高くなる。なお、このプランは新規顧客と既存顧客を常に対等に取り扱うとは限らない。

このように主力プランの値上げ版となるプランを新設する一方で、既存の低額プランの「Essentials」については値下げ版となる「Essentials Savings」も発表した。1回線の場合は60ドルから50ドルへ、2回線の場合は90ドルから80ドルへの値下げとなる。なお3回線と4回線の場合は料金は変わらない。

「Go5G」と「Go5G Plus」は3回線目の月額料金が無料になるが、「Essentials Savings」にはそのような特典はない。

新プランの主な特徴の比較は以下のとおり。

T-Mobileの発表文書より抜粋

新プランの提供開始日は4月23日。

顧客にとっては選択肢が増えるというメリットはあるが、少なくとも当面は新プランと旧プランが併存することとなり、非常に複雑な料金体系となる。