アリゾナと言えばサボテンだが、カムフラージュ基地局もなかなかの見ものだ。
周囲の環境にマッチするように、基地局を木やサボテンなどに偽装するものだ。
たとえば、ショッピングセンターの一角に。
交差点の一角にも。
何もないだだっ広い空き地にも。
サボテンに偽装したものもあるはずだが、いまだに実際に見た(確認できた)ことはない。
CNNによれば、サボテン型などのカムフラージュ基地局建設を手掛けているのはValmont Industriesという会社で、その基地局はこんな感じらしい。

ただ、5Gの基地局が増えるにつれて、サボテン型の基地局はあまり使われなくなるらしい。というのも、5Gの電波は木の葉やその他の障害物にブロックされやすいからだ。
したがって、5Gの基地局アンテナはサボテンの外装のような遮蔽物に入れて隠すことはできず、剥き出しにする必要がある。さらに、道路沿いや街中やあらゆるところでなるべく人や車に近いところに設置することが望ましい。
そのような事情から、今のところ5Gの基地局は外灯を使うものが増えているとのことだ。今後カムフラージュ基地局がすぐになくなることはないだろうが、だんだんと減っていく可能性はある。
趣がなく機械的な街並みになりそうで少々寂しさを感じさせる。