欧州のiPhone人気は「そうでもない」


iPhoneは世界中どこでも人気があるのかと思ったら、そうでもないことがわかった。

Kantar Worldpanel ComTechがスマホのOS別シェアを発表した。それによると、10月28日で終わる12週間(8月6日〜10月28日)に販売されたスマホについては、アメリカではiOS(iPhone)が48.1%、Androidが46.7%で、僅差だがiOSがトップだったのに対し、他の国は調査対象の8か国すべてAndroidがトップという結果だ。

たとえば、イギリスはiOSが32.7%、Androidが54.2%、ドイツはiOSが17%、Androidが73.9%、フランスはiOSが17.9%、Androidが61.6%、イタリアはiOSが19%、Androidが56.7%、スペインはiOSが4%、Androidが81.7%と、いずれもAndroidの圧勝だ。特にドイツは1年前にはiOSが22.1%だったのに、今回はそこから5.1%ポイントを落としている。つまりiPhoneの人気が低下している国もあるということだ。

欧州以外ではオーストラリア、中国、ブラジルが調査対象に入っていたが、いずれも同様にAndroidがトップだ。特にブラジルはiOSが0.4%と、Appleにとっては惨憺たる結果。ブラジルではiOSはWindowsやRIMはもちろん、Badaよりも低い最低のシェアだ。ちなみに日本は今回の調査対象には入っていない。

アメリカも前月(9月30日で終わる12週間)まではAndroidがトップだった。それ以前にiOSがトップになったのは2011年12月〜2012年2月頃、つまりiPhone 4Sが出た直後だけで、後はすべてAndroidがトップの座を占有してきた。だから今回iOSがトップに返り咲いたというのは、記念すべき出来事だ。それはもちろんiPhone 5の功績だ。

アメリカのスマホOSシェアの推移(Kantar Worldpanel ComTechより)

また同調査では、アメリカについては、iPhone 5を購入したユーザの62%が既存のiPhoneからの買い替え、13%がAndroidからの乗り換え、6%がBlackBerryからの乗り換え、さらに現在iPhoneを使っているユーザの92%が次もiPhoneを買うと答えているなど、Appleの顧客ロイヤリティの高さも示されている。

ただしこれもアメリカの傾向というだけで、全世界がそうだというわけではない。まさに「所変われば・・・」という事例だ。

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