サンフランシスコを中心にライドシェアリング(相乗り)を展開しているZimrideという会社があるが、これによく似たサービスが日本にもあるのには驚いた。
最近ホットなライドシェアリング。概念自体は昔からある車の相乗りの「カープール」だが、これをネットやソーシャルメディアを通じて、乗る人と乗せる人をつなぐサービスやシステムがいろいろと登場している。
Zimrideもその1つ。乗りたい人はネットで出発地と目的地を日付を入れて検索すると、乗せてくれる人を簡単に探すことができる。同様に乗せたい人も情報を投稿すれば、乗りたい人を簡単に募ることができる。
- Zimrideのホームページより
これとよく似た日本のサービスが「のってこ!」だ。サービスの仕組みがよく似ているだけでなく、ホームページがそっくりだ。レイアウトがほとんど同じなので、まるでそのまま翻訳しただけのような感じだ。
- 「のってこ!」のホームページより
こんなに似ているのは単なる偶然ではないだろう、業務提携か何かの関係があるか、または共通のプラットフォームを使っているのかもしれないと思って、念のためアメリカの会社と日本の会社のそれぞれに問い合わせてみた。
アメリカの会社からはすぐに返事がきた。何も関係がないということだ。ホームページが似ているのはどうしてかわからないが、共通のプラットフォームのようなものは使っていないとのことだ。
日本の会社からはまだ返事がない。
ところでアメリカではこの種のサービスは実態が先行していて、法制度がまだ整っていない。先日、サンフランシスコ公益事業委員会は、とりあえずタクシーと同じ法律を適用して、無許可営業と停止命令違反で罰金2万ドルを課したが、課された方はタクシーと同じ法律が適用されるのはおかしいと異議を申し立てた。公益事業委員会はこのほど、新たなルール作りを開始することにしたようだ。
アメリカよりも自由度が低いと思われる日本ではどうなのだろうと心配になる。
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