NokiaがAppleに勝った


NokiaがAppleに勝ったものとは何だろう。スマホの販売台数でないことは確かだ。答えは・・・

MarketWatchより

昨年8月から先週末までの株価の上昇率だ。MarketWatchによると、Nokiaの株価は昨年8月から144.02%の上昇率。一方Appleは同期間に12.8%下落。差し引きNokiaの方がAppleよりも157パーセンテージポイント上回った。

ただし、株価は1月11日の終値でNokiaが4.70ドル、Appleが520.30ドルと、100倍以上違う。上昇はしていてもNokiaの株価はまだ安心できるレベルではない。

そうはいっても、投資家にとっては株価の上昇率は大きな関心事。それも過去はどうあれ買った時点からどれだけ上昇しているかが大事だ。昨年8月といえば、NokiaがアメリカでLumia 900を販売開始して数か月経ち、大々的に宣伝はしたものの販売が伸びず、先行きが危ぶまれていた頃だ。株価は7月に2ドルを割った。8月にはやや回復して3ドル位。その頃にNokiaの株を買っておけば今頃は資産が1.5倍位になっていたのに、とは誰しも思うことだろうが、それは後の祭りというものだ。

ところでNokiaの株価が急上昇しているのは、Lumiaの販売が予想以上に伸びているからだ。昨年第3四半期に290万台だったのに対し、第4四半期は440万台と、Nokiaとしては上々の出来だ。

一方、Appleの方はiPhone 5の第4四半期の販売台数が予想より少なかったので、今年の第1四半期は生産台数を半分位に減らすようだと各メディアが報じている。こちらはNokiaとは対照的に不安材料だ。

勢いという点でも今のところNokiaの方がAppleよりも勝っているようだ。

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