サンフランシスコのゴミ捨て事情 (2)


サンフランシスコでは時々不思議な道路標識を目にする。ゴミを捨ててはいけないという標識もそのひとつだ。

これはどこにでもあるというものではないが、時々見かけることがある。

道路にゴミを捨ててはいけないのはわかるが、わざわざ標識を掲げる必要はないのではないか。この場所に限らず、どこでも指定場所以外にゴミを捨てるのは良くないことだ。こんな標識があると、逆にこの標識がないところではゴミを捨ててもいいのか、ということになる。

実際、カリフォルニア州の法律では、指定場所以外にゴミを捨てると違反となり、初犯は250ドルから1000ドルの罰金、2回目は500ドルから1000ドルの罰金、3回目以降は750ドルから2500ドルの罰金だ。さらに古タイヤを捨てると罰金は2倍になる。

したがって、この標識があるなしに関わらず、どこでも道路にはゴミを捨ててはいけない。

ところで、上の写真の標識にはもうひとつおかしなところがある。アメリカでは車は右側通行なので、この標識は車からは見えない。走り過ぎてから後ろを振り向けば見えないことはないが、そんなことをするドライバーはほとんどいない。

この標識の裏側も同じ標識になっているので、ドライバーは裏側を見ることになる。そうするとこの標識のこちらは側は歩行者向けのものかと考えられなくもないが、だとするとその上にある駐停車禁止の標識が意味をなさない。

実に不思議な標識だ。

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