VoLTEで端末補助金は減少する


『Verizonは端末補助金を引き下げるために、2014年にLTEオンリーの電話機を導入することを検討している』

The Vergeはこんなタイトルの記事を掲載している。これは3月4日に開かれたドイツ銀行のコンファレンスでVerizonのCFOのFran Shammo氏が発言した内容を伝えたものだが、編集後の書き起しを見ると、少しニュアンスが違うようだ。

書き起しによると、「端末補助金は今後どうなるんでしょうね」との質問に答えて、Shammo氏は、エコシステムの観点から見ると、今後はOSの競争が激化して、端末の価格は下がるだろうから、今後2-3年の間に補助金は下がり始めると思うと発言している。それに加えてVerizonの場合、今年末か来年初めにはVoLTEを導入するという重要な要素もある。2014年の末頃にはCDMAのチップは不要になって、LTEオンリーの端末が出ているかもしれない。それも補助金を引き下げる要因だ。そういうこともあり、今後2−3年の間には補助金は減少すると思う、と同氏が回答した。これが冒頭のタイトルになってしまったわけだ。

同氏はまた、2012年第4四半期にVerizonが販売した980万台のスマホのうち、620万台がiPhoneだった件についても、これは「iPhone 4のおかげ」だったと述べている。iPhone 5が出たおかげでiPhone 4が無料になった。そのおかげで新規顧客も増えてトラフィックも増えた。LTEだけでなく3Gも使われ、ネットワークのバランスも取れたという。Verizonとしては初めて経験した「無料のiPhone」。その効果は絶大だったようだ。

(VerizonのWebサイトより)

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