ライドシェアのUberがストライキ


ライドシェアリングとして分類されているタクシー・ハイヤーサービス「Uber」のドライバー約30人がサンフランシスコの本社前でストライキを起こした。

Uberのホームページより

Uberは1月に、同業のSidecarやLiftとともに、カリフォルニア州公益事業委員会から合法との判断を下されて、11月に課された2万ドルの罰金も取り消されて、晴れてサービス継続・拡大に乗り出したところだった。

The Next Webによると、ストライキの理由は、待遇が悪いことや会社の意思決定などに関してコミュニケーションがうまく行われていないこと。たとえば客が支払う料金にはチップが含まれているのに、それがドライバーには渡っていないようだ。

一番の大きな問題は、会社側が保険を掛けてくれないこと。ドライバーはUberの社員ではないので、業務用の保険にはドライバーが自己負担で入らないといけない。業務用の保険料は一般に比べて5-6倍も高い。

その上最近、会社は運賃を10%値下げした。会社自体は順調な資金調達を経て急速に伸びている。従業員を4倍に増やすとも発表した。これもすべてドライバーの犠牲の上に成り立っているというわけだ。

一方、The Next Webの同記事のコメント欄には、「30人」というのはごく少数で、大部分のドライバーはUberの条件に満足しているというものもあり、賛否両論だ。

いずれにしても、ライドシェアというニッチ市場の新規事業者は、最適なビジネスモデルを模索して未だ調整中と見られる。

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