スマホ市場の勝者


スマホ市場の勝者と言えば、Apple、Samsung、Googleの名前が挙がるが、この中で一番の勝者は、という問題はなかなか難しい。

これに関して、イギリスの調査会社、Enders Analysis社のコンサルタントのBenedict Evans氏のレポートMashableが紹介している。

グローバルケータイ市場のシェア(Evans氏のレポートより)

それによると、スマホやフィーチャーフォンを含むグローバルケータイ市場において、Appleのシェアは、販売台数では10%なのに、売上では約30%、営業利益では約60%と首位に立つ。またSamsungは販売台数と売上ではトップの座を占める。さらにAppleとSamsungの2社合計では販売台数は約30%、売上は約70%、営業利益はほぼ100%に近い。そしてスマホのOS別シェアでは、Google/Androidが圧倒的な強さを誇る。

スマホOS別シェア推移(Evans氏のレポートより)

Evans氏は、この3社の中で誰が一番の勝者かという議論はあまり意味がないと述べる。「勝ち」の意味が会社によって違うからだ。Googleの営業利益がないように見えるが、Googleは別のところで儲けているので、誰も心配していない。

というわけで、誰が一番の勝者かは難しいが、誰が敗者かは簡単だ。この3社以外のみんなが敗者だ、とMashableが締めくくる。

しかし、10%の販売台数で60%近くの営業利益を稼ぎ出しているというAppleのパフォーマンスはすごい。一番の勝者かどうかという議論はどうでもいいが、少し儲け過ぎではないかという議論が起こりそうだ。

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