Verizonは無制限データプランを、継続不可能として批判したが、これに対しT-Mobileが、そんなことはないと反論した。
FierceWirelessによると、Verizon Communicationsのローウェル・マカダム会長兼最高経営責任者は9月24日、Goldman Sachsの年次投資家会合で、ネットワーク上のトラフィックは確実に増加しているので、いつか容量が満杯になるときが来ると述べて、「無制限に使わせるとガス欠になる。これは物理的法則だ」と無制限データプランを批判した。
これに対し、同じ投資家会合の翌日のセッションで、T-Mobileのマイク・シーバート最高マーケティング責任者は、そんなことはないと反論。TmoNewsによると、同氏は「当社は無制限プランを維持しているが、それが存在理由なわけではない」と述べ、Sprintは無制限データプランに全生命を賭けているが、T-Mobileは同じ場所に固執することはなく、無制限データプランは維持するだろうが、データの需要増を収益に結びつけるチャンスはあると述べた。
どうやらT-MobileはVerizonに対してもSprintに対しても批判的なようだが、実はT-Mobileが一番攻撃の矛先を向けているのはAT&Tだ。CMやチラシなどでことあるごとにAT&Tを比較対象にして、T-Mobileの優位性を訴えている。

前述のTmoNewsによれば、その理由は、AT&Tの顧客満足度が低いこと、AT&Tの顧客のうち料金に敏感な顧客が90%を占めること、AT&Tの端末はT-Mobileでも使えるので移行がしやすいことなどから、AT&Tから顧客を奪うことが一番効率的で効果的だとの判断によるものだ。
逆に、T-MobileはSprintとの合併の可能性がなきにしもあらずなので、もう少しSprintを擁護するような発言をしておいた方がいいのではないか。
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