北米のモバイルウォレット利用はほとんどがスタバ


2012年に北米で利用されたモバイルウォレットのほとんどがスタバのスマホアプリによるものだったという調査レポートが出た。

Berg Insightが出した「Mobile Wallet Services」というレポート。レポートの本体は有料だがサマリーは無料で閲覧できる。それによると、2012年末時点の北米のモバイルウォレットのユーザー数は750万件で、2012年中の店舗でのモバイルウォレット利用額は5億ドルだった。モバイルウォレットのユーザー数は結構多いように見えるが、実はスターバックスのモバイルペイメントアプリのユーザー数が700万件に上るということなので、5億ドルの利用額のほとんどはスマーバックスのアプリによるものだと言える。

Starbucksのモバイルペイメントアプリ(iTunesより)

複数の加盟店で利用可能なモバイルウォレットのユーザー数は数十万件しかいないということになる。ISISは2012年10月22日に実験を開始したばかりなので仕方がないとしても、2011年9月11日にアプリがリリースされたGoogle Walletもほとんど利用されていないという、悲惨な結果だ。

同レポートは、Google、ISIS、MCX、PayPal、CIBC、LevelUp、Squareなどが有望なプロジェクトを進めており、そのうちのいくつかが2014年には市場に大きな衝撃をもたらすだろう予測している。さらに2017年にはモバイルウォレットのアクティブユーザー数が2,900万件になり、2017年中の利用額は440億ドルになるとも予測しているので、モバイルウォレット業界にとっては少し明るいニュースでもある。

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