Moto MakerがAT&Tの独占だったのは


Motorola/Googleの最新スマホ「Moto X」をカスタマイズできるツール「Moto Maker」がこのたび4キャリアすべてで使えるようになった。今までAT&Tだけの独占だったのが不思議だ。

Moto Makerより

Moto Xはオンライン上で、本体のフロントカラー、バックカラー、リアカメラ周辺やサイドボタンなどのアクセントカラーを豊富な色の中から選んで、自分だけのスマホにカスタマイズできるのが大きなセールスポイントだ。

Moto Xが8月に登場したときは4キャリアすべて(正確にはU.S. Cellularも含めて5キャリア)から発売されたのだが、このカスタマイズ機能が使えるのはAT&Tだけだった。他のキャリアはブラックとホワイトの既製品しか提供していなかった。

これはAT&Tにとっては大きな優位性だ。AT&TがMoto Xを独占販売しているようなものだ。この優位性は2か月以上続き、11月11日にやっとVerizon、Sprint、T-Mobileでも使えるようになった(U.S. Cellularだけはまだ使えない)。なぜAT&Tだけがこのメリットを受けられたのか。

その理由については、MobileBurnによれば残念ながらMotorolaは口を堅く閉ざしているようだ。ただ、これに関連すると思われる噂が4月頃に流れていた。

AndroidAuthorityが伝えた「Google X Phone」が出るという噂だ。情報ソースはAndroid and Meとのことだ。ここではX Phoneが8月に発売され、3か月間はAT&Tだけが独占販売することになっている。

AT&Tに3か月間の独占販売を認めることで、Googleにとってどんなメリットがあるのかという疑問も提起されている。残念ながらこれも確たる答えは示されていないが、情報ソースが察するところでは、「AT&Tは短期間の独占販売ができることの引き換えとして、GoogleがX Phoneのアンロック版を出すことを認めたのかもしれない」。

それを裏付けるかのように、Moto Xのアンロック版(Google Playエディション)が8月27日にMotorolaの直販により販売開始された。

その噂どおりに行けばAT&TがMoto Xを3か月間独占販売していたはずだったが、AT&TとGoogleの間の駆け引きの中で、AT&Tがやや譲歩し、当初から全キャリアが販売することは認めたが、カスタマイズ機能の短期間独占販売だけは死守したということだろう。

スマホの華々しいデビューの裏ではさまざまな駆け引きや力関係が働いていることがうかがえる。

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