iPhoneの製造原価が上昇

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iPhoneの製造原価がだんだん上昇している。このまま行くと収益性がどんどん悪くなる。これがAppleの株価下落の一因になっていた。

Seeking Alphaに掲載されたMathias Holmstrøm氏の記事によると、iPhone 5cは別として、iPhone 4S、5、5sの順に1台当たりの製造原価が259ドル、306ドル、316ドルと年々上昇している。内訳は材料費が一番大きく、196ドル、205ドル、215ドル。いずれも販売価格は650ドルなので、粗利は毎年減少しており、粗利率も60.2%、52.9%、51.4%とだんだん下がっている。

Seeking Alphaより

これまでのiPadの粗利率はさらに悪かったので、このまま行けばAppleの収益性はどんどん悪くなると懸念する向きもあった。Appleの株価が一時期600ドルを超えていたのに1年半で520ドルに下落したのは、これがひとつの要因とされている。

ただ同氏によれば、今後(少なくとも当面)はそれほど心配することもないようだ。その根拠として、以下の要因が挙げられている。

  • iPad 2の販売を継続している。材料費は着実に下がり続ける。
  • iPad Airの材料費が第3世代iPadより安い。
  • 新iPad miniの販売価格が325ドルから400ドルに値上げされた。
  • iPhone 5cが5に取って代わった。材料費が安くなる。

なおiPhone 5cは5に比べて材料費が約50ドル安くなり、製造原価は250ドルに下がるが、販売価格が100ドル下がって550ドルになったため、粗利としては減少する。ただし粗利率は54.6%と大幅に改善する。

すなわち、iPhone 5cが売れればAppleの収益性の改善に貢献するということだ。ただし全体として改善するためにはiPhone 5cが5s以上に売れる必要があるが、今のところその兆候はない。

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