Lyftが「寄付金」を「運賃」に変更


ライドシェア型サービスを提供するLyftが、これまでの「寄付金」を「運賃」に変更する。

ピンクのヒゲを付けた車でライドシェア型サービスを展開するLyftは、これまではタクシーやハイヤーのような営利目的の交通サービスを提供しているわけではないとの理由から、同乗者がドライバーに支払うお金を「寄付金(Donations)」と呼んでいたが、12月24日からは「通常支払額(Regular Payments)」に変更する。実質的にタクシーやハイヤーの「運賃」と同じことになる。

これはカリフォルニア州公益事業委員会(CPUC)が、ライドシェア型サービス(Lyft、UberX、SideCarなど)をハイヤーやリムジンと同様に州の管轄下において規制することを、9月に最終決定したことによるもの。

ただし、ハイヤーやリムジンとまったく同じに扱われるわけではない。「TNC(Transportation Network Company)」という新たな区分が設けられた。ハイヤーやリムジンと違うのは、ドライバーが素人で、個人で所有する車を使用すること。ドライバーは特別な免許は要らないが、ドライバーを雇う会社が許可を取得しなければならず、ドライバーの犯罪歴チェックや訓練や保険などに関する規則も定められた。

今までも名称は「寄付金」だったが実態は「運賃」だった。表示された金額以上を支払わないとユーザとしての評価が下がったり乗車拒否されたりするなどの不都合があった。素直に「寄付金」だと思って、必ずしも払わなくてもいいものだろうと思ったユーザもいたことだろう。払わないと不都合が生じるようなものを「寄付金」と呼んではいけない。

やっと実態に合わせた呼び方になる。なお、SideCarは11月に既に「寄付金」を止めて「支払額(Payment)」に変更している。

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