友達申請を承認すると


Facebookで友達申請を承認すると、クレジットスコア(信用情報)に影響するという聞き捨てならない情報がある。

アメリカで車や住宅などのローンを利用する際には、クレジットスコアがものを言う。個人個人の信用情報が点数で表される。クレジットスコアが低いとローンを利用できなかったり、利用できても利率が高くなったりする。

このように大切なクレジットスコアが、いったいどのように採点されているのか、どのような要素が考慮されているのか、実は公表されていないのでよくわからないところなのだが、The Next Webによると、Facebookの友達申請を承認するとクレジットスコアに影響する可能性があるようだ。

単に年収や既存のローン金額など、支払能力に直接関係する情報だけでなく、どこに住んでいるか、Facebokで誰と友達になっているか、食料品店のトレーダージョーズでどのくらいの頻度で買い物をしているかなど、直接関係なさそうな情報も考慮されるようだ。

本人に心当たりのある情報だけではない。今やスマホ、車、家電製品など、さまざまなものがインターネットにつながっている。そのような機器を通じて個人の行動や利用パターンに関する情報が収集され、クラウドに蓄積されている。本人でさえ知らない膨大な個人情報が集積されて、デジタル世界の「人格」が形成されつつある。

さらに、そのような膨大なデータを利用して、同じようなパターンを持った他人の行動や好みを予測する技術やサービスも発展している。これが好きな人はこれも好きなはずだという論理だ。個人の好みに合った音楽を探し出してレコメンドしてくれる「Pandora」と同じような要領で、個人に適した財務アドバイスなどもしてくれるサービスもある。

単にアドバイスだけに留まるならいいが、ローンが借りられなくなったり、利率が高くなったりすると実害がある。人生を左右することもある。

この人はこういう人だというレッテルを貼ることは、実社会ではよくあることだが、それが自分の行動に基づくものであればある程度仕方がないと言えるが、自分の知らないところで、時には間違った情報に基づいて「デジタル人格」が形成されてしまう可能性があるのは怖いことだ。

というわけで、Facebookで友達申請を承認する際には、慎重に決断した方がいい。

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