T-Mobileが「全米最速」を宣言

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ラスベガスで開催されていたCESの場で、AT&TとT-Mobileがさまざまな小競り合いを繰り広げていたが、T-Mobileが「全米最速」を宣言したのもそのひとつだ。

T-Mobileのジョン・レジャーCEOは、1月8日に行ったプレゼンテーションの中で、同社の4G LTEが全米最速だと宣言した。T-MobileのWebサイトでは既に「最速の全国4G LTEネットワーク」と謳っている。現在「全米最速」を謳っているAT&Tに対しては、商標権の侵害などの際に訴訟の前に相手方に送りつける「警告状」を用意しているという。

T-MobileのWebサイトより

AT&Tは1年くらい前からWebサイトや街角広告などで「AT&Tの4G LTEは全米最速かつ最高の信頼性」と宣伝している。これはAT&TのWebサイトによると、PC MagazineやPC Worldなどの雑誌で紹介されたテスト結果を根拠にしているようだ。

AT&TのWebサイトより

ちなみにVerizonは「カバレッジが最大」と謳っていて、速度については「超速い」と言うだけで「最速」とは言っていない。

VerizonのWebサイトより

これに対し、T-Mobileが「全米最速」だとする根拠は、CNETによれば、Ooklaの速度計測サイト「Speedtest.net」で多数のユーザがテストした結果を集計・分析したものだそうだ。たとえば12月には平均の下り速度がT-Mobileは17.8Mbps、AT&Tが14.7Mbps、Verizonが14.3Mbps、Sprintが7.9Mbps。2位と3位は日によって変わることもあるが1位は常にT-Mobileだったようだ。

果たしてAT&Tが「全米最速」の座を素直に明け渡すのかどうか、一応注目されるが、速度についてはカバレッジと同様、実際に自分の住んでいる所や使う場所がどうなのかが問題なので、平均値や全体的な議論はあまりインパクトがない。どーでもいいような話だ。

AT&Tの街角広告(サンフランシスコのマーケットストリートにて)

 

 

One Response

  1. […] ラスベガスといえば、1月のCESでT-Mobileが「全米最速」を宣言して、それまで最速を謳っていたAT&Tに挑戦状を叩きつけた因縁の地だ。そのときは、別の調査では別の結果も出ており、必ずしもT-Mobileが最速とも言い切れない状況だった。 […]

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