中古車の自動販売機

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ジョージア州アトランタに中古自動車の自動販売機がある。Carvanaというオンライン中古車販売業者が設置したもの。

中古車の自動販売機(CNBCの「Power Pitch」より)

自動販売機と言っても、コインを入れる穴はない。たとえあったとしても車の代金分のコインを入れるのは大変そうだ。それだけのコインを持って行くだけでも大変だ。

実はこれはネットで注文や支払い・ローンなどの手続きをして、受け取りの段階で自動販売機に行き、コードを入れると車が出てきて、乗って帰れるというものだ。24時間いつでも受け取れる。何かあったときのサポートのために係員はいるが、セールスマンはいない。売買契約もすべてオンラインで行われる。まったく人を介さずに車を購入することができる。

在庫は400台くらいある。近くに住んでいる人でないとそこへ受け取りに行くのは難しいが、希望すれば配送もしてくれる。自動販売機から半径75マイル(120km)以内であれば配送料はかからない。半径250マイル(400km)以内であれば199ドル、米大陸を横断すると1,000ドルの配送料がかかる。

セールスマンや販売店の維持・運営にかかるオーバーヘッドコストを削減できるので、通常よりも1台あたり1,500ドル程度安く販売できるという。西海岸に配送してもらったとしてもまだ通常よりも安く買えることになる。

また、近くに住んではないがどうしても自動販売機で受け取りたいという人のために、飛行機代を200ドルまで補助し、空港から無料で送迎してくれるサービスも実施中だ。

同社の創業者のアーニー・ガルシア氏がこのほどCNBCの「Power Pitch」という番組に出演した。評論家など3人のパネリストたちの前で起業のアイデアを披露し、パネリストからの厳しい質問に答え、パネリストたちを納得させることができるかどうかが試された。

パネリストたちの評価は、このビジネスは競争相手が多く、すぐに真似される可能性があるのでリスクが大きいということでパネリストの2人がバツ、残りの1人も、成功してもすぐに追随される可能性が高いということで、限りなくバツに近いマルという散々な結果。

しかし、多数の競争相手がすぐに参入するとすれば、それは有望なビジネスであることの証明ということにもなる。それに、このサービスのメリットは人手を省くことでコスト削減ができることだけではない。

ガルシア氏の持論では、車のセースルマンというのは、概して最も信頼できない人たちだ。そういう人たちと関わり合うことなく車が買えるという素晴らしい体験を提供したいというのが起業の理念だ。

よほど嫌なことがあったのだろうと推察されるが、こういうビジネスは応援したくなる。

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