Appleがサンフランシスコで開催中の開発者向けコンファレンス「WWDC」の基調講演でMac OSとiOSの新機能を発表したが、その中でスマートホームを実現するAPIである「HomeKit」が目を引いた。

今回のWWDCでは期待されていたiPhone 6の発表はなかったが、OS X YosemiteとiOS 8が発表された。両OSの消費者向けや開発者向けのさまざまな新機能が紹介された。その中で、スマートホームを実現するための「HomeKit」がiOS 8の開発者向け機能として発表された。
ドアロック、照明、監視カメラ、ガレージドア、サーモスタット、コンセント、家電などの電源スイッチなど、家の中のさまざまなモノがiPhoneやiPadなどでコントロールできる。Siriを使って音声で指示することもできる。
たとえば帰宅時には、「ガレージドアを開けて」、「玄関のドアロックを解除して」、「照明を点けて」、「テレビのスイッチを入れて」、「お風呂を沸かして」などの一連の操作がすべて音声でできてしまう、といったことも可能だ。
スマートホームやホームオートメーションに関しては現在、さまざまな会社からさまざまな製品やサービスが出ている。アプリやインターフェースもバラバラだ。これをすべて統合して、一元的に管理・制御できるようになることが大きなメリットだ。
このために、Appleは既にいくつかの事業者と提携している。たとえばスマートロック関連ではAugust、Kwikset、SCHLAGEといった顔ぶれが見られる。Honeywell、PHILIPSといった大手企業も参加している。
スマートホームが大きく進展する兆しを見せている。
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Appleがヘルスケアアプリを統合する「HealthKit」を発表
[…] スマートホームの「HomeKit」と同様、今回Appleが発表した新機能は、今までばらばらだったアプリを統合して、一元的に管理し、ユーザにとって使いやすいものにする、という思想が貫かれているようだ。 […]