T-Mobileが新たな「アンキャリア」施策を発表

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T-Mobileが6月18日にシアトルでのイベントで「アンキャリア」施策の第5弾と第6弾を発表した。

第5弾は「テストドライブ」。現在他社を使っているユーザは、T-MobileのiPhone 5sを7日間無料で試行利用できるというもの。終了後に無キズの状態で返品すると費用は一切かからない。キズがあると100ドル取られる場合がある。もし返品しないと699.99ドル取られる。

T-Mobileのホームページより
T-Mobileのホームページより

なぜiPhone 5sなのかという点については、ExtremeTechによると、T-Mobileが2013年4月からiPhoneを取り扱っているという事実があまりにも知られていないため、それを知らしめるためにAppleと提携してiPhoneの認知度を上げることにしたそうだ。

AppleにとってはT-Mobile加入者におけるiPhoneのシェア向上につながるいい話だ。よって今回無償貸与されるiPhoneはAppleが無償で提供するらしい。

T-Mobileにとっても2億人をカバーすると豪語しているLTEネットワークがどれほどのものかを立証する絶好のチャンスになる。これまで半信半疑だったユーザが多勢いるはずだ。

これからT-Mobileに乗り換えようとしているユーザにとっては購入前にネットワークのカバレッジや速度や品質などを確認することができ、T-Mobileに乗り換えるつもりのないユーザにとっても1週間iPhone 5sが無料で使え、3GBまでのホットスポット機能も使えるというメリットがある。

関係者が皆ハッピーになる施策だ。

第6弾は「ミュージック・フリーダム」。特定の音楽ストリーミングサービスを無料で無制限に使えるようにするもの。つまり対象のトラフィックはデータ使用量としてカウントされない。

対象となる音楽ストリーミングサービスは今のところPandora、Rhapsody、iHeartRadio、iTunes Radio、Samsung Milk、Slacker、SFX Beatport、Spotifyが挙っているが、今後ユーザからのリクエストの多いサービスを追加していく。

T-Mobileのホームページより
T-Mobileのホームページより

音楽好きのユーザがハッピーになる施策だが、なぜ音楽だけを、またなぜ特定のサービスだけを特別扱いするのかという点について不公平感が拭えず、ネット中立性のルールに反するとの疑念も出ている。

この疑念についてはT-Mobileは今のところまったく意に介していない。何しろ「アンキャリア」なのだから仕方がない。

One Response

  1. […] 先日はT-MobileがAppleと提携してiPhone 5sの1週間無償トライアルを発表し、続いてSprintが30日間無償トライアルを発表したが、今度はSamsungが3週間無償トライアルを発表した。 […]

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