Googleの開発者向けイベント「I/Oコンファレンス」がサンフランシスコで開かれている。基調講演でさまざまな発表があったが、話題に上らなかった大事なことがある。
2時間半の基調講演の中で次期Android「L」のデザインやUIなどのプレビューや、自動車用の「Android Auto」、ウェアラブル端末向けの「Android Wear」、テレビ関連の「Android TV」や「Chromecast」など、数々の発表があったが、一言も触れられなかった大事なことが2つある。
「Glass」と「Plus(Google+)」だ。TechCrunchはこの2つを「Elephants in the room(部屋の中の象)」と称している。誰もが気づいてはいるが触れたくない話題というわけだ。
基調講演の中ではウェアラブル端末についてのプレゼンがあったことはあったのだが、もっぱら腕時計型端末の話題で、メガネ型の「Glass」については一言も話題に上らなかったし、プレゼンターの中でGlassを着用している人は1人もいなかった。その代わり、参加者にはダンボール製のVR(仮想現実)ヘッドセットが配られたそうだ。

「Glass」と「Plus」は近年Googleが最も力を入れていた分野なので、今回のコンファレンスでまったく触れられなかったのは疑問だ。その要因としては以下のようなことが考えられるとTechCruchは指摘する。
Google+については生みの親であるVic Gundotra氏がGoogleを去ったことが大きいかもしれない。Google+の機能についても見直しがされているようなので、現在刷新を図っているところか、またはメインではなく補助的な役割に変わりつつあるのかもしれない。
Glassについては、必須の機能であるカメラが周囲の人々の拒否反応に遭ってしまったために、アプローチの見直しをしているのかもしれない。
両者の今後の行く末を見守ることとしたい。
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