ポテトサラダの資金調達は好調


クラウドファンディングのKickstarterで「ポテトサラダ」というプロジェクトが資金調達の真最中だが、これが思いのほか好調だ。オハイオ州コロンバスのZach Danger Brownさんが手がける。

ポテトサラダのKickstarterページより
ポテトサラダのKickstarterページより

プロジェクト内容の説明は、「基本的にはポテトサラダを作る。どんな種類のものかはまだ決めていない」というだけの簡単なもの。調達目標はわずか10ドル。調達期間は7月3日から8月2日までの30日間。

支援者のメリットとしては、1ドル以上出すとポテトサラダを作っているときに大声で名前を呼んでくれる、20ドル以上出すとそれに加えてポテトサラダにちなんだ俳句を詠んでくれた上にポテトに名前を彫ってポテトサラダに入れてくれるなど、さまざまな特典が用意されている。

何とこれがものすごい人気で、現時点(7月8日)で調達額が5万ドルを超えて6万ドルに届こうとしている。支援者の数も4,500人を超え、今なお増え続けている。あと24日も残っているというのに。

Kickstarterは以前はプロジェクトには厳しい選考基準を設けていた。プロジェクトとして適切か、実現可能性はどうか、将来性は、投資リスクはなど、連邦政府の助成金プロジェクトの審査に匹敵するような厳しい審査に合格しないとKickstarterにプロジェクトの登録ができないという状況だった。たとえ登録できても資金調達が成功するかどうかは保証の限りではない。

ところが最近、Kickstarterがこの基準を大幅に緩和した。違法や危険なものでなければ事実上何でもいいことになった。ただし、チャリティーの資金集めや「生活費を恵んで」というようなプロジェクトは駄目だ。

今回の「ポテトサラダ」プロジェクトは、このKickstarterの基準が緩和されて、事実上何でもいいことになったということを示す象徴的なプロジェクトと言える。

「ポテトサラダ」プロジェクトのリスクと課題として、「あまり美味しくないかもしれない。初めて作るもので」との説明があった。こんな大きなリスクを明示しているにも関わらず、こんなに資金が集まるとは。インターネット上の人たちの考えていることはわからない。

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