タブレットの機が熟した

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今年はタブレット成熟の年、と評するのはWIRED。タブレットが初めて出たときはハードもソフトもお粗末だった。初期のタブレットはデジタル時代の「ただの石」。ところがiPadがすべてを変えた。デザイン、性能、コンテンツ、どれをとっても成功。競合製品も出た。今やタブレットは成熟の時。それはメーカーが作り方を学んだだけでなく、ユーザーも使い方を学んだからだ。

Apple iPad 2

競合製品を圧倒的に引き離しているのがiPad 2だ。初期のiPadと比べて値段は変わらず、少し薄く、少し軽く、そしてとても速くなった。この「少し薄く、少し軽く」のおかげで機動性がおおいに改善した。医者がX線写真をiPadで見るようになった。建築家が設計図を見るときにiPadに頼るようになった。学生がiPadをノートや時間割付きのオールインワン教科書として使うようになった。価格は500ドルから。

Amazon Kindle Fire

Amazonの7インチタブレット、Kindle Fireが秋に発表された。期待が大きかっただけに、テストしてみたら10点満点中の5点。「ダサくて遅くてあまり推奨できない」との評価。価格が安かったので、ユーザーは飛びついたが、カメラも3Gもないのでモバイル端末としての性能は今イチ。映画を見るにはいい。本を読むには悪くない。ゲームには向かない。ブラウジングは最悪。WebブラウザーのSilkはバージョンアップしてもまだ遅い。ただ、価格の安さ(200ドル)には勝てないという一面も。

Barns & Noble Nook Tablet

AmazonのKindle Fireに太刀打ちできるのはこれしかない、と注目されているのがBarns & NobleのNook Tabletだ。明るい7インチのタッチスクリーン。本、雑誌、ビデオなどのコンテンツが豊富。価格は250ドル。

Nook TabletとKindle Fireの比較テストをしたところ、一長一短の評価。タブレット端末としてはKindle FireよりもNookの方が優位だが、Nookは価格が50ドル高い。コンテンツのエコシステムはAmazonが優位。どちらも致命的な欠点はないが、現時点では若干Nookの方が優位か。

その他のタブレットも多数紹介されているので、ご興味ある向きは原文をご参照願いたい。

来年はiPad 3が登場すると噂されている。競合製品も続々と出そうな勢いなので、タブレット競争はますます激化しそうな様相だ。ただ、最初にあるように、ユーザーがどう使いこなすかが問題だ。

 

2 Responses

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