AmazonがSquareによく似たモバイル決済ソリューションを開始した。スマホやタブレットを使って低コストで本格的なPOSシステムが構築できる。

その名も、Squareの「Register」に対抗して、Amazonは「Local Register」。スマホやタブレットに挿して使えるクレジットカードリーダーは10ドルだが、決済手数料の最初の10ドルが返金されるので実質無料になる。
レシート印字用プリンタ(239.95ドル)や現金保管用引出し(96.43ドル)もオプションで購入できる。カードリーダー、Kindle HDX 8.9″、レシート印字用プリンタ、現金保管用引出しのセットで599ドル。

カードをスワイプして決済した場合の決済手数料は、Squareの2.75%に対抗して、Amazonは1.75%。ただしこれは10月31日までに申込んだ場合の特別レートで、2015年12月まで適用される。2016年1月からは2.5%になる。それでもSquareより安い。
対応するスマホは今のところiPhone(4から5s/5cまで)とGalaxy(S3、S4、S5)、タブレットはiPad、iPad mini、Kindle Fire HD/HDXのみ。Fire Phoneには対応していないようだ。
ところでずいぶん競争が激しそうなモバイル決済業界だが、Squareは2010年5月からサービスを提供しており、もう4年以上にもなるが、決済手数料は2.75%のまま変わっていない。
競合他社の決済手数料は、PayPal Hereが2.7%、IntuitのGoPaymentが2.4%。ここに参入してきたAmazonの1.75%はかなりインパクトが大きい。Squareに強敵現る、といったところだ。
Squareがこれからも価格競争に巻き込まれずにやっていけるかどうか、注目したい。
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