Sprintが「破壊的」ファミリープランを発表


CEOが交代したばかりのSprintが思い切った料金プランを発表した。「破壊的」と自ら豪語する新ファミリープラン「Family Share Pack」は、8月22日に開始する。

どこが破壊的かというと、VerizonやAT&Tと比べて同じ料金で使えるデータ量が2倍になるという。AT&TとVerizonのファミリープランは10GBを4回線でシェアした場合、月160ドル。

Sprintの新料金は、20GBを4回線でシェアしても月160ドル。これが期間限定で最大10回線までシェアできて月100ドルになる。もちろん音声とテキストは無制限だ。

Sprintのニュースリリースより
Sprintのニュースリリースより

Sprintのニュースリリースによると、新プランの月額料金はデータ上限に応じたデータ料と回線ごとのアクセス料から構成される。データ料は600MB(月20ドル)から60GB(月225ドル)まで何段階かあり、たとえば20GBでは月100ドルとなる。

本来ならこれにアクセス料が加算され、端末代分割払いの「Easy Pay」を利用した場合、16GB以下のプランなら1回線ごとに25ドル、20GB以上のプランなら1回線ごとに15ドルプラスされる。たとえば20GBのプランで4回線だとトータルで月160ドルとなる。

今回は9月30日までの期間限定キャンペーンとして、20GB以上のプランで「Easy Pay」を利用して端末代金を分割払いすると、2015年末までは最大10回線までアクセス料が免除される。よって2015年末までは20GBを最大10回線までシェアできて月100ドルで利用できることになる。

さらに9月30日までに他社から乗り換えて「Family Share Pack」を契約して電話番号をSprintにポートインすると、他社の早期解約料相当分の最大350ドルまでのVisaプリペイドカードがもらえる。

驚くのはまだ早い(TVショッピング並みになってきた)。今回さらに期間限定の特別ボーナスとして、1回線につき2GBを増量する。20GBで4回線だと28GBまで、10回線だと40GBまで使えることになる。

これに対してアナリストは、確かに安いが「破壊的」とまでは言えず、Sprintを急回復させるほどではないとFierceWirelessでコメントしている。

VerizonやAT&Tに比べればかなり安いがT-Mobileに比べて特に目立って安いというほどでもないし、ネットワークの速度や品質が低ければ、使えるデータ量を増やしても意味がないというもの。

確かに既存の枠内で料金やデータ量をいじっただけであまり新鮮味はないが、今までのSprintの「Framily Plan」や「無制限」を捨て去ってしまったという意味では「破壊的」と言える。

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