明らかにフィッシングメールとわかるメールが来た。普段なら無視してゴミ箱に捨てるところだが、よく見るといろいろおかしなところがあったので突っ込んでみることにした。
「Facebook」だと思ったら「Facedook」だ。普通、フィッシングメールなら一文字だけ変えるなど姑息なことはしないで、堂々と「Facebook」と名乗るところだろう。
「guest様」というのはおかしい。普通「ゲスト」というのはメンバーでない人を指す言葉だ。メンバーでない人に対して、ログインの安全を確認しろというのはおかしな話だ。
「アカウントを一時停止」したと言いながら、いつものようにログインしろというのはおかしな話だ。一時停止されているのにいつものようにログインができるのか。
「以下の手順にしたがってアカウントの安全を回復」と言うが、以下に手順らしき部分はないし、「安全を回復」というものおかしな言葉遣いだ。
ログインが「正当なものである場合は」これまでどおり使えと言うが、一時停止されているのにこれまでどおり使えるのか。
文章のところどころに英文のピリオドが挿入されている。これはフィッシングメールでなくても、時々そういう文章を見かけることがある。何かの状況のときに何かの都合で入ってしまうのだろうが、普通送信前に文章を確認してきれいにしてから出すものだろう。
とまあ、いろいろと突っ込みどころ満載の迷惑メールだが、おそらく他でも同じようなメールが出回っていて、ネットでも話題になっているはずなので、検索すれば何か情報があるだろうと、Google Searchで「Facedook」と入れて検索してみた。
すると、Googleはご親切にも「Facebook」に置き換えて検索結果を出してくれた。これはうっかりスペルを間違えてしまったときにはとても助かる親切なサービスだが、今回のようなときにはかえって不便だ。Facebookの情報しか出てこない。
次に、検索したい単語をダブルクォーテションマークで囲んで「”Facedook”」と入れて再度検索してみた。
今度は目的の検索結果が表示された。やはり同じ迷惑メールを受け取っていた人がいた。「Facedook」というFacebookページまでできているようだが、この迷惑メールとの関係は不明だ。
それにしても突っ込みどころが多過ぎて、ひょっとしたらフィッシングメールではないのではないかと思ってしまうほどひどい出来だ。もしかしたらそう思わせるのが狙いか。
こんなメールが来たら油断しないよう、万が一にもFacebookからだと思い込んでリンクをクリックしないよう、くれぐれもご注意を!
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