新発想のスマートロック


これまでの常識を覆す新しいスマートロックが登場した。もう「鍵をかける」とは言わせない。

TechCrunchより
TechCrunchより

TechCrunchが紹介している「Haven」というスマートロックは、床とドアを固定する丈夫な装置。これを解除しない限りドアは開かない。鍵はいらない。スマホか専用のリモコンで解除したり再ロックしたりできる。開閉のスケジュールを組むこともできるし、不審者の動きかどうかをセンサーで見分けることもできる。

最近は便利で賢いスマートロックがいろいろ開発されているが、丈夫なのかどうか、足で蹴ったりハンマーなどで打ったりしたら壊れないのかが不安だ。

Havenのホームページによると、アメリカでは住宅への侵入強盗が13秒に1件発生しているという。そのうち95%以上が力づくでドアが破られている。当然ドアの一番弱い部分が狙われる。それがロックの受金具だそうだ。

これを解決するために立ち上がったのが、軍隊にいた経験のあるAlex Bertelli氏と起業家のClay Banks氏。家族を守り、侵入強盗の被害に遭わないよう、最新技術を駆使して丈夫なドアロック(というよりドアと床の固定装置)を開発した。

これでも絶対に壊れないという保証はないが、壊れるとしても時間がかかる。時間がかかればドロボウは諦める可能性が高くなる。ドアだけ丈夫でも窓が・・・という不安はあるが、それはそれで別途解決策を考えればいい。

今までのロックは「開いているドアをどうやって閉めるか」の問題に取り組んできたのに対し、Havenは「閉まっているドアをどうやって開けるか」の問題として考えた。発想の転換が生み出した産物だ。

まだ価格等詳細は明らかではないが、9月24日にKickstarterで資金調達を開始する予定。

これが普及すればドロボウがいなくなるかもしれない。ところで、蛇足ながら、日本では白昼堂々とピンポーンと呼び鈴を鳴らして「引越の挨拶に来ました」と言ってドアを開けさせるドロボウもいるらしい。これにはどんなに丈夫なロックでも太刀打ちできない。これに対処するためには、アメリカのように引越の挨拶という習慣をなくすことが一番だ。

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