SquareのOrderアプリは客の到着を予測できる


モバイル決済のSquareの「Order」アプリがアップデートされた。新機能では顧客の到着時刻を予測できる。

「Order」はコーヒーショップやデリなどの飲み物や食べ物を事前にアプリで注文・支払いをして、後は顧客がお店に品物を受取りに行くだけというもの。受取りに行ったときには顧客は列に並ぶ必要がなく、直接カウンターに行けば受け取れる。

しかしこれだとお店側では顧客がいつ来るのかがわからず、来たときにタイミングよく注文の品を出せるかどうかは保証できない。作るのが早すぎると冷めたり不味くなったりしてしまうし、遅すぎると顧客を待たせることになり、事前に注文した意味がなくなってしまう。

こんな問題を解決するため、Squareは、「Order」で注文した顧客がいつ頃お店に到着するかをお店側で予測できる機能を追加した、とTechCrunchが紹介していたので、早速試しに「Order」アプリを開いてみた。

Orderアプリのメニュー画面
Orderアプリの画面

お店の情報の画面で、このお店に到着するまでにどの位時間がかかるかの情報が店名の下に表示されるようになっていた。この情報がお店側にも行くようだ。

お店側のアプリ「Register」とも連動し、店頭でオーダーしたのと同じように丁度いいタイミングのときにお店側の画面に「Order」で注文した内容が表示され、注文を紙でプリントアウトする方式のお店では丁度いいタイミングのときにプリントアウトされ、賄い人が丁度いいタイミングで作り始めることができるようになっている。

うまくタイミングを合わせるためには、メニューごとに調理にどれくらい時間が必要かをあらかじめ設定しておく必要があるが、一度設定すると、後はアプリからの指示に従うだけだ。ジオフェンシング機能で顧客が近くに来たらアラームを出して知らせてくれるし、いつ作り始めたらいいかも教えてくれる。

そんなカラクリを知らない顧客は、いつ行っても丁度いいタイミングで注文の品が出てくるのできっと驚くに違いない。

さりげなく細かな気配りの行き届いたサービスが提供できる可能性がある。アメリカにあったらいいなと思っていたサービスだ。