iPhone 6はT-Mobileに有利


iPhone 6/6 Plusは米携帯会社にとって第3四半期最大の成長要因だが、特にT-Mobileが一番恩恵を受ける、との記事を見かけた。根拠がイマイチ明確ではないが、T-Mobileが勢いに乗っていることは確かなようだ。

T-Mobileのホームページより
T-Mobileのホームページより

Reutersによると、第3四半期はT-Mobileの売上が一番伸び率が大きく、11%増の74億ドルに達するだろう、とアナリストが予想している。なお同四半期の同社のポストペイド顧客純増数は95万件と予想されている。

T-Mobileが有利な理由としては、旧iPhoneの下取価格の最高保証をしているからということしか挙げられていないが、これだけで「T-Mobile有利」とは言えないだろうに。もっと突っ込んだ情報はないのかと突っ込みたくなる。

同記事では、「iPhoneのサイクルは小さめの事業者、とりわけT-Mobileに有利に働くだろう」とのアナリストの見方も紹介しているが、その根拠についても特に説明していない。なぜなのかというところまで掘り下げた情報がほしいところだ。

ちなみにVerizonに関しては、成長は鈍化する見込みだがナンバーワンキャリアであることには変わりなく、ポストペイドの新規顧客は100万件、とアナリストは述べている、とReutersが伝えている。これは純増数なのかどうか記事上でははっきりしない。

純増数だとすれば、Verizonは第3四半期決算で、ポストペイドの純増数が152万件だったと発表したので、アナリストの予想はかなり外れたことになる。しかも他の記事ではアナリスト予想は130万件程度とするものが多い。ここでも上記のReutersは取材が甘いのではないかと感じさせる。

というわけで、Reutersにしては何かと物足りなさを感じさせる記事だったが、T-Mobileが勢いに乗っていることは確かなようだ。