携帯キャリアの年末商戦がたけなわ


1年で最大のショッピングシーズンが到来。そのピークとなる「ブラックフライデー(サンクスギビングデーの翌日の金曜日、今年は11月28日)」を前に、携帯電話会社の料金競争やプロモーションが活発化している。特にデータを多めに利用する顧客をターゲットにした施策が目立つ。

Verizonは11月1日、More Everything Planの80ドルと100ドルのプランのデータ上限を引き上げた。80ドルプランのデータ上限は今まで6GBだったのを10GBに、100ドルプランは今まで10GBだったのを15GBに増量した。

Verizonのホームページより
Verizonのホームページより

Sprintは11月14日、Family Share Packの12GBと16GBのプランの回線ごとのアクセス料を値下げした。1回線あたり今までは月25ドルだったのを月15ドルにした。

たとえば12GBプランの場合、データプラン料金が80ドルで、これにアクセス料が15ドルかかるので1回線の場合の合計は月95ドル。

Sprintのホームページより
Sprintのホームページより

ちなみに8GBプランではデータプラン料金が70ドル、アクセス料が25ドルかかるので、合計95ドルとなり、12GBプランと同額になる。8GBプランの存在意義がなくなった。

また16GBプランの場合はデータプラン料金が90ドル、アクセス料が15ドルで、合計105ドルとなる。20GB以上のプランを選ぶと2015年末までアクセス料が免除されるキャンペーンをしているので、20GBではデータプラン料金の100ドルだけで利用できる。つまり、16GBより20GBのプランの方が安くなる。16GBプランの存在意義がなくなった。

AT&Tは11月18日、100ドルのプランのデータ上限を引き上げた。今までは10GBだったのを15GBにした。また、130ドル以上のプランのデータ上限を倍増した。

AT&Tのホームページより
AT&Tのホームページより

というわけで、だいたいデータを10GB以上使う顧客をターゲットにした料金競争が激化する流れになっているが、T-Mobileだけはこの流れに乗っていない。さすがに「アンキャリア」だけあって、ちょっと違ったプロモーションを展開しているが、これはまたの機会に譲りたい。