SprintがAT&TとVerizonの顧客に「半額作戦」


SprintがAT&TとVerizonの顧客を対象に「半額作戦」を決行する。Sprintに乗り換えれば同等のプランで料金を半額にするというもの。

Sprintのホームページより
Sprintのホームページより

12月5日に作戦開始。現在VerizonかAT&Tを使っている顧客がこれを利用するには、以下の「簡単な」手順に従う必要がある。

1. Sprintの半額専用サイト(sprint.com/halfprice)で既存サービスの請求書をアップロードする。(今このサイトに行こうとすると、安全でない旨の警告メッセージが出てサイトに行けない。)

2. 既存サービスの最新の請求書のコピーとそれに使用している全端末をSprintショップに持参し提出する。(既存端末を下取りに出す形になるが現金はもらえない。)

3. Sprintのスタッフが既存の請求書をチェックして、既存サービスに一番近いプランを選定する。

4. 新しい端末をリース、Easy Payの分割払い、定価の一括払いのいずれかで購入する。

以上の手続きだけで毎月のケータイ代が半額になるそうだ。

さらに、既存サービスを解約する際に早期解約料や端末分割払いの残債が請求されたときは、1回線につき最大350ドルまでSprintが負担してくれる(同額のVisaプリペイドカードがもらえる)ので、安心して乗り換えられる。

たとえば現在AT&TのMobile Share Planで15GBのプランを4回線で利用し、端末はNextで分割払いしている人の場合、端末代金を除いた料金は月160ドルになっているので、これがSprintだと月80ドルになる。

Sprintの発表文書より
Sprintの発表文書より

また現在VerizonのMore Everything Planで15GBのプランを4回線で利用し、端末は補助金付きで購入した人の場合、料金は月260ドルになっているので、これがSprintだと月130ドルになる。

ん、何か違和感が。後者のVerizon顧客の場合、端末を補助金付きで利用しているということは、月々の料金の中には端末代金相当分も含まれている。Sprintに乗り換えた場合の料金は、端末代金が別途になるので、「同等のプランで半額」ということにならないのではないか。

それにSprintには今、20GBを4回線(最大10回線まで)でシェアできて月100ドルというプランがある。後者のVerizonの顧客はこれを利用した方が有利になると思うのだが、これを利用させてはくれないのか。

その他にも「こういうときはどうなんだ」という疑問がたくさん出てきそうで、非常に取扱いが複雑になりそうな作戦だ。