ComcastがXFINITY WiFiで訴えられた

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Comcastが「XFINITY WiFi」で全国に設置を進めているWi-Fiホットスポットに関して、サンフランシスコ近郊の住民が集団訴訟を起こした。

Comcastの「XFINITY WiFi」では2014年末までに全国800万か所にWi-Fiホットスポットを設置する計画を進めている。そのカラクリは、各家庭のWi-Fiルータを公衆Wi-Fiアクセスポイントにしてしまおうというものだ。

ComcastがXFINITYインターネットの顧客に貸し出すWi-Fiルータを使って、顧客が使用する回線とは別に公衆に開放する回線を設定する。

開放された回線は、Comcastの加入者であれば追加料金なしで無制限に利用できる。Comcastの加入者でなくても月2回、1回につき60分までは無料で使える。もっと使いたい人は1時間2.95ドル、1日7.95ドル、1週間19.95ドルのアクセスパスを購入すれば必要に応じて使える。

回線が別々に確保されているので顧客が使用する回線の速度が遅くなったりデータが漏洩したりする心配はないとしているが、他人に使用させるのはあまり心地よくないと感じる人もいるかもしれない。

他人に使用させるのはどうしても嫌だという顧客は、ルータの当該機能をオフにすることができることになっているが、TechCrunchが伝えているように、Comcastはこの機能をなかなかオフにさせないようにしているらしい。

この機能はデフォルトでオンになるようにしてあり、ルータのファームウェアの更新が頻繁に行われるのだが、その都度この機能がオンになるそうだ。オフにしたからと安心していると、知らないうちにオンになっているという仕組みだ。

この機能を完全に使えないようにするには、ルータをComcastから借りずに自分で用意するしかないようだ。

ただし問題はそれだけでは済まない。この機能で他人に回線を使わせると、ルータの消費電力が多いときには40%も増加するという。それに顧客に無断で他人にルータを使用させるのも問題だし、絶対にデータが漏洩しないという保証もない。それが訴訟の理由だ。

San Francisco Chronicleによると、カリフォルニア州ピッツバーグに住む親子2人が集団訴訟を起こした。

これにより増加した電気代は顧客が支払うわけだし、そもそもルータの使用料は顧客が支払っているものだ。Comcastはそれを利用してWi-FIホットスポットを全国に増やし、顧客を拡大して利益を得ている。これは誠にけしからんというわけだ。

ちなみにComcastのホームページでは、現時点で利用できるWi-Fiホットスポットが地図で表示されるようになっている。

ComcastのXFINITY WiFiのWebサイトより
ComcastのXFINITY WiFiのWebサイトより

地図を拡大すれば正確な場所がわかる。さらに赤い丸をクリックすると住所と名前がわかり、そこまでの道順も表示できる。

名前の部分には、会社やお店の場合はそれぞれの固有名詞が表示される。個人の場合はさすがに氏名は表示されず「XFINITY WiFi」となっているが、中には個人名らしき名前が表示されているものもある。

少なくとも、この家ではComcastを使っているな、ということがわかってしまう。

これもあまり心地よくなさそうだ。