Verizonの4G LTEカバレッジの4社比較マップが、T-Mobileのカバレッジ改善の宣伝になっている。
VerizonはテレビCMやWebサイトなどで4キャリアの4G LTEカバレッジの比較マップを出している。もちろんVerizonのカバレッジが一番広いことを宣伝するためだ。Verizonに比べたら、他の3社はかなり見劣りがする。
以前のマップでは特にT-Mobileのマップがスカスカで、ほとんどサービスを提供していないように見えたため、T-Mobileが苦情を申し立て、2014年11月にはこのマップを使った広告を止めるよう広告自主規制団体が勧告を出した。

Verizonはもうこのマップは使っていないと言っていたはずなのだが、未だにテレビCMやWebサイトにはこの比較マップが出てくる。ところがよく見ると、最新の比較マップではT-Mobileのカバレッジが大幅に広がっているのがわかる。

これは、T-Mobileがここ数週間でカバレッジを大幅に改善したか、または以前のマップではT-Mobileのカバレッジが小さく見えるようVerizonが意図的に間違えたか、そのどちらかだろうとTmoNewsが指摘している。
以前のマップの正当性については広告自主規制団体も調査して間違いではないとしていることから、T-Mobileのカバレッジが最近になって格段に改善した可能性がある。AT&Tには及ばないがSprintよりは広い。
見方によってはT-Mobileのカバレッジがこんなに改善したということを、Verizonが宣伝しているようなものだ。
Verizonのカバレッジが一番広いことは誰もが認めるところだが、問題は他のキャリアのカバレッジがどうかということ。Verizonの広告を見ればその状況が一目瞭然にわかるというわけだ。