Sprintの半額セールは得難く失い易し


Consumer ReportsがSprintの半額セールを分析し、「得難くして失い易し」と評価した。

Sprintのホームページより
Sprintのホームページより

SprintはVerizonとAT&Tの顧客をターゲットにして、毎月の携帯料金を半額にするキャンペーンを展開中だ。

これには、注意すべき点がいくつかある。

まず、クレジットチェックがある。米国ではローン残債や支払い状況などを基にした個人の信用度が点数で表される。この点数が悪いとこのキャンペーンを利用させてもらえない。ただし何点以上でないとダメとか具体的な基準は示されていない。

支払いが遅れると権利を失い、料金が高くなる。一度権利を失うともう取り戻せない。以前は、本人か家族が機種変更をすると権利を失うというルールがあったが、これは撤回されたようだ。ただし、新規に購入する端末すべてに適用できるかどうかは保証の限りではないとされている。

既存の端末をSprintに献上しなければならない。現在VerizonかAT&Tのサービスの下で使っている既存の端末は、30日以内にSprintに送らなければならない。したがって、既存端末をeBayで売ったり買取業者に売ったりすることはできない。もし30日以内にそれをやらないと、200ドルの端末未返却料金が徴収される。

VerizonかAT&Tに支払った早期解約料が最大350ドルまで返金されることになっているが、これはチェックや請求書上で返金されるのではなく、Amexのプリペイドカードが送られてくる。これを財布に入れたまま使うのを忘れる可能性が高くなる。しかも、このプリペイドカードが届くまでに最大12週間かかり、6か月以内に使い切らないと月3ドルの手数料がかかる。

結論として、この半額セールは「得難くして失い易し(hard to get and easy to lose)」であるために魅力が半減しているとの評価が下された。