日本のJAFに相当する「AAA(トリプルエー)」のメンバー向け情報誌にSprintの広告が掲載されていた。5回線まで月81ドルで利用できると宣伝している。

音声とテキストは無制限、データは12GBをシェアできる。この内容だと、Sprintのファミリープラン「Family Share Pack」では月90ドルになるので、それよりも9ドルも安い。
詳細を見ると、月額料金が10%割引されるほか、新規契約の場合はさらにアクティベーション料の36ドルが免除される。その上、「*AAA(*222)」をダイヤルするだけで緊急時のロードサービスが呼べるという便利なサービスも利用できる。
T-Mobileを除くキャリア各社は大企業の従業員向けにプラン料金を15%程度割引する制度を設けているが、中小企業や自営業の場合にはそのような割引を受けられるチャンスが滅多にない。
そういう気の毒なユーザにとって、AAA割引は一筋の光明だ。もちろんAAAのメンバーでなければ対象にはならないが、車社会なので大体の人がメンバーになっている。
より正確には、AAAのファクトシートによれば、北米の会員数は5,400万人。SprintやT-Mobileの顧客数とほぼ同じだから侮れない。
AT&TやT-Mobileも以前はAAA割引をやっていたが、今はやっていない。今はおそらくSprintのみだろう。
ちなみにVerizonもやっていないが、Affinity CellularというMVNOがVerizonのネットワークを利用してAAAメンバー向けに格安携帯電話を提供している。
また、ちなみにT-Mobileは大企業向けの割引制度を2014年3月末に廃止した。大企業だけ優遇するのはやめて、すべての顧客に最大限安く提供するという趣旨。
それはそれでいいことではあるが、自分が所属するグループが割引対象になっているということも、特権意識が持ててなかなかいいものだ。
今や希少となったAAA割引を提供しているSprintは、ネットワークさえ良ければお勧めだ。ネットワークさえ良ければ。