T-MobileはまたしてもSprintを抜けなかった


Sprintが1-3月の四半期に顧客を120万件追加したので、T-MobileはまたしてもSprintを抜けなかった。

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Sprintが5月5日に発表した2014年第4四半期(1-3月)決算によると、ポストペイドが21.1万件の純増、プリペイドが54.6万件の純増、ホールセールが49.2万件の純増で、トータルで124.9万件の純増。顧客数は5,714万件となった。

一方、T-Mobileは同四半期に180万件を追加して顧客数が5,684万件だった。Sprintに追いつくには30万件足りなかった。

Sprintのポストペイドは前年同期が23.1万件の純減だったのに比べると、大幅な改善だが、スマホとフィーチャーフォンを合わせた「電話機」が20.1万件の純減だったのであまり喜べない。

ポストペイドがトータルで純増になったのは、タブレット(34.9万件の純増)が貢献している。タブレットの純増がなければT-Mobileに第3位の座を渡していたところだ。

ただ「電話機」の純減数も前よりは少なくなっているので、改善の方向に向かっている。3位の座を明け渡してなるものかとの意地が感じられなくもない。

T-Mobileとしては、2014年末までにSprintを抜いて第3位になると「予言」していた手前、意外と手こずっていて、ちょっとバツの悪いことになっている。

もっともT-Mobileは2015年2月、Sprintの顧客数について、非アクティブユーザのカウントの仕方が違うため実際より170万件位水増しされているとして、事実上T-MobileがSprintを抜いて第3位になったと豪語している。

片やSprintは、顧客サービスや品質の改善の方に集中しているので、顧客数の順位なんてまったく気にしていないと開き直っている。

たしかに3位と4位が逆転してもあまり大勢に影響はないが、イメージというものもあるので、やはり気になる。次の四半期で逆転なるか。