このところVerizonは、テレビCMなどで他社との比較による優位性の訴求を活発に行っているが、Webサイトでは他社の具体的な欠点まで指摘している。
4G LTEネットワークのカバレッジについては、以前からVerizonのホームページで4社のカバレッジマップを掲載している。

それに加えて、他社の欠点を具体的に指摘している。
T-Mobileの欠点は、ローミングで使えるデータ量が少ないこと。米国内ではカバレッジ不足をローミングにより補っているが、ローミングで利用できるデータ量をプランにより10MBから100MBに制限している。これはアプリのダウンロードを2回くらいやればおしまいになる。ひとたび上限に達すると、翌月まではデータなしで過ごさなければならない。
Sprintの欠点は、4G LTEネットワークのカバレッジが小さいこと。すなわち、3Gの遅い速度に落ちてしまうことが頻繁に起こりうるということだ。
AT&Tの欠点は、宣伝しているほど電波が強くないこと。AT&Tは4G LTEの電波が米国で最強だと宣伝しているが、RootMetricsの調査によると、ネットワーク総合評価でトップを走っているのはVerizonだ。AT&Tで妥協することはない。
料金を考慮しなければVerizonが優位であることは間違いないだろう。今のところできるだけ料金競争を避け、料金以外のところでがんがんメリットを訴求して顧客を維持・獲得しようという戦法だ。