レンタカーのあるべき姿

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ここ数十年間ほとんど変わり映えのしなかったレンタカー業界に、新手のビジネスが登場した。レンタカーのあるべき姿を実現しようとしている。

TechCrunchも紹介するSilvercarというテキサスを本拠とするスタートアップ。名前からして高齢者向けのサービスかと思ったが、そうではなかった。もっとも、英語の「Silver」には高齢者の意味合いはないが。

空港で貸出・返却を行う形でレンタカーサービスを展開している。2013年初頭にテキサスの2空港でスタートし、その後サンフランシスコ、ロサンゼルス、デンバーなど順次拡大し、このたびシカゴを追加して10空港となった。

Silvercarのホームページより
Silvercarのホームページより

Silvercarに言わせれば、今までのレンタカー業界は腐っている。利用者はイライラさせられることばかりだ。同社は利用者がレンタカーを借りるときのイライラを解消するため、ユニークなサービスを展開する。

大きな特徴は、車種をアウディのA4という高級車の1車種に限定していること。色はもちろんシルバーだ。カーナビ、Wi-Fi、衛星ラジオなどのオプションは選ばなくても既に付いている。車種やオプションの選択に悩む必要はない。

予約はスマホのアプリで簡単に行え、カウンターで書類に記入するなどの手続きをする必要がない。そもそもSilvercarにはサービスの申込手続などをするカウンターがない。

駐車場に行ったらずらりと並んでいるA4の中から好きなのを選んで(どれも同じだと思われるが)、そのまま乗って行けばいい。

しかし車には当然ドアロックがかかっている。これはスマホのアプリで解除することができる。解除する方法もユニークだ。

まずはスマホにアプリをインストールする。車のフロントガラスにQRコードが掲示されているので、それをスマホのアプリで読み込み、確認画面で同意ボタンを押すと、車のドアロックが開くという仕組みだ。

キーは車内のセンターコンソールボックスに入っているので、あとはそのキーを使って普通に運転すればいい。

返すときも駐車場に置いておけばいい。希望すればスタッフが空港の入り口まで送ってくれる。ガソリンタンクの残量はリモートで管理している。精算はアプリで済ませる。レシートはメールで送られ、スマホのアプリでも過去分を含めいつでも確認できる。

今までのレンタカーという枠を超えるものではないが、その枠内でこれまでの常識を覆して、徹底的に使いやすさを追求している。

改めて身の回りを見回してみると、これと同様に改善できる分野がまだまだありそうだ。