プリペイドキャリアは安かろう遅かろう


プリペイドキャリアとその親会社の大手キャリアのネットワーク速度を比較したら、同じネットワークなのにプリペイドの方が遅いという結果が出た。

Tom’s Guideが全米6都市で調査した結果を発表した。たとえばMetroPCSの速度は下り8.1Mbps、上り5.2Mbpsなのに対し、親会社のT-Mobileは下り22.7Mbps、上り13.2Mbps。同じネットワークのはずなのに。

Tom's Guideより
Tom’s Guideより

同様に、Cricketは下り4.5Mbps、上り3.8Mbps。対する親会社のAT&Tは下り20.8Mbps、上り9.1Mbps。同じネットワークとは思えないほど。

どうしてこんなに違うのかというと、キャリアはネットワークを制御しており、「自分とこのお客を安売りサービスのお客よりも優先しているから」とアナリストが指摘する。

ところが、Sprintの場合は少し事情が違うようだ。親会社が遅めで子会社のBoost MobileとVirgin Mobileがプリペイドにしては速めなので、結局ほとんど同じくらいの速度になっている。

ただ、BoostとVirginはビデオストリーミングを3Gの速度に制限しているのに対し、Sprintは制限していないので、ビデオストリーミングのテストをしていたら結果は違っていただろうとも記している。

結局は「安かろう、悪かろう(You get what you pay for.)」ということになる。いつの世でも、お金をたくさん払うお客さんが優遇されるのは仕方がない。