T-Mobileのアンキャリア増強作戦はAppleで締めくくり


T-Mobileは今夏、「アンキャリア増強作戦(Un-carrier Amped)」と称して過去のアンキャリア施策を手直して増強する施策を展開していたが、最後をApple関連の2本立てで締めくくった。

1本目の施策として「Music Freedom」を増強して、対象サービスにApple Musicを追加した。

「Music Freedom」は2014年6月18日に「アンキャリア6.0」として発表したもの。特定の音楽ストリーミングサービスをデータ無料(すなわちデータ使用量としてカウントされない)で使えるようにした。

当初Pandora、Spotifyなど7つのサービスを対象にスタート。その後ユーザの声を反映して順次追加し、Apple Musicは33番目のサービスとなった。これで米国の音楽ストリーミングの95%がカバーされる。

2本目の施策は、「JUMP! On Demand」を導入した際に実施したiPhone 6のリースオプションを増強。

T-Mobileのホームページより
T-Mobileのホームページより

6月に実施した際にはiPhone 6(16GB)を月15ドルの18か月リースで提供するプロモーションを適用したが、今秋には次期iPhoneが出るはずなので利用を躊躇したユーザも多かったはず。

そこで、次期iPhoneが出たら新機種に無償で交換することにした。リース料も変わらず、プロモーションが適用されることを保証する。これでユーザは安心して利用に踏み切ることができる。

スマホに限らず、パソコンや家電製品など何でもそうだが、今買っても次にもっといいものが出るのではないか、という不安はいつもつきまとう。

次にいいものが出たときでも、さらに待てばもっといいものが出るのではないかという不安は同じ。結局いつまで経っても買えないことになる。

買ってしまってからすぐに新機種が出たり価格が下がったりしたときの悔しさ(Buyer’s Remorse)は、洋の東西を問わず、消費者を悩ませているようだ。