Verizonが15年ぶりにロゴを変更した。新しいロゴに秘められた新たなブランド戦略とは。

旧ロゴも新ロゴも、黒と赤という色合いや「verizon」と「V」マークという構成要素は変わっていない。
旧ロゴは赤い「V」マークが左端の「v」の上に大きく、しかも斜めに傾いたように描かれていた。頭に角が生えているような、または兜をかぶっているような、精悍なイメージだった。
新ロゴでは「V」マークが小さくなって右端の「n」の右肩に描かれている。完了済み・確認済みを示すチェックマークのようになっている。
「verizon」の字体は、今までは太くて若干斜めに傾いていたのが、新ロゴではやや細くて直立になった。
しかも旧ロゴでは「z」だけ赤い色で稲妻のように走るデザインになっていたのが、新ロゴではそのような飾り付けは一切なくなった。
全体的に、旧ロゴは力強さや躍動感を強調していたのが、新ロゴではシンプルできちんとした感じになった。これがVerizonの新ブランド戦略を表すものだという。
では、Verizonの新ブランド戦略はどのように変わったのか。発表文書によると、要するに「顧客志向」の徹底だ。
顧客は常に変化している。Verizonも顧客とともに変化しなければいけない。常に顧客の求めているものを提供していこうというもの。
ただ旧ロゴの色合いや構成要素を受け継ぐことで、今まで築き上げてきたものを大切にしながら、新たな時代に対応していこうという姿勢を示している。
特に右端のチェックマークは、仕事をきちんとこなすという信頼性を表わしている。
またこのブランド戦略の変更に合わせて、Verizonはホームページのデザインも刷新した。今までより親しみやすさを出そうとしているように見受けられる。
なおTmoNewsによれば、T-Mobileのジョン・レジャーCEOがVerizonの新ロゴに対して批判的なツィートをしている。Verizonが今まで維持してきた悪習すべてにチェックマークを付けて、他に追加するものがあればツィートしてくれと呼びかけている。
Sprintのマルセロ・クラウレCEOは、以前Twitterでレジャー氏と口論した間柄だが、敵の敵は味方ということで、今回は「ジョン・レジャーがやっとまともなことを書いた」と趣旨に賛同するツィートをしている。
Verizonもそろそろ、T-Mobileが推進する超過料金撲滅運動に反応してくれるかもしれない。