毎年iPhoneの発売初日にはAppleストアやキャリアのショップに長蛇の列ができるのが常だったが、今年は少し様子が違う。
まずはオレゴン州を始めとする売上税(消費税)のない州のAppleストア。OREGONLIVEによれば、今年のポートランドのAppleストアでは、初日にはほとんど行列ができなかったそうだ。
午前8時の開店時に並んでいたのは40人弱。それも7時半前に来た人はほどんどいなかった。開店から30分以内には待ちがなくなった。
それもそのはず。Appleが初日の店頭販売を予約済みの人だけに限定したからだ。
行列を作る人たちは、自分で使うために購入しようという人たちばかりではない。「シャーク」と呼ばれる転売目的のブローカーたちが、ホームレスの人たちなどを雇って列に並ばせることもある。
特に売上税のない州ではこの行為が目に余ることから、それを抑制するために措置を講じたものだ。
次にSprintを始めとするキャリアのショップ。TECH TIMESによれば、Sprintのショップでは例年のような長い行列はできなかったそうだ。キャリアのショップはどこでもその傾向だが、特にSprintのショップはその傾向が強い。
Sprintはそれを逆手にとって、待たずに買えるとアピールしているらしいが、それでも6sのローズゴールドなど、人気モデルは売り切れになっていたので、苦情も寄せられているようだ。
確かに、行列もできていないのに売り切れとは何事か、と怒りたくなる気持ちはわからないでもない。