サンフランシスコで電動スクーターのシェアリング(レンタル)ビジネスを展開する「Scoot」が、4輪車をメニューに追加した。ずいぶん奇抜なスタイルだ。

4輪のスクーターなので「Scoot Quad」と呼ばれている。スマホで電源をオンにできる。ドライバーの他にもう1人後部に乗車することができる。2人乗ると荷物を積むスペースはほとんどない。屋根付きのスクーターだと思えばいい。
サンフランシスコのダウンタウンのいたるところにガレージ(下図の四角いマーク)があり、そこで乗降ができる。一方向の乗り捨てもできる。2輪のスクーターは路上パーキング(下図の逆三角形のマーク)での乗降もできるが、4輪はガレージでの乗降のみとなる。

レンタル料は30分8ドル、1日利用で80ドル。2輪の4倍の料金だ。車輪の数は2倍なのだから料金も2倍でも良さそうなものだが。
この電動4輪車を提供しているのは日産だ。ルノーの「Twizy」という車両をベースにしている。ベースというよりほぼそのままで、塗装だけ変えたような感じだ。
当初導入した4輪車は10台のみ。2輪車は400台もあるのに比べると少なすぎるが、ユーザや周囲の反応など、様子を見てから増やすかどうかを決める。
Scootにとっても日産にとっても、未来の都市交通はどうなるのか、どうあるべきかを見極めるための実験台だ。
あまり実用的ではなさそうだが、スタイルが奇抜なので人目を引くことは間違いない。