超過料金撲滅運動を展開中のT-Mobileが10月26日、Verizonに対しスカイライティング作戦を決行した。
T-Mobileは、データプランで上限を超えたら馬鹿高い超過料金を取るのはやめようと呼びかけているが、他社からはまったく反応がなく、完全に無視されている状態。
もしかしたら他社はT-Mobileからのメッセージを見逃しているのかもしれない。T-MobileはChange.orgで署名を集め、25万件集まったら絶対見逃しようのないメッセージを他社に送ると約束していた。8月にめでたく25万署名を達成した(執筆時点では33万件以上)。
まずはVerizonに対する強硬措置として、ニュージャージー州バスキンリッジのVerizon本社の上空で、T-Mobileの専用機が飛行機雲で「END OVERAGE NOW」というスカイメッセージを描いた。

この専用機にはT-Mobileのジョン・レジャーCEOが乗るかもしれないと言っていたが、結局乗らなかったようだ。
T-Mobileは念のため「Can you see us now(今度は見えるかい)Verizon?」とTwitterでも問いかけた。ちなみにVerizonは以前、「Can you hear me now(今度は聞こえるかい)?」というキャンペーンを展開していたことがある。
早速Verizonの広報担当VPがTwitterで反応したので、一応メッセージを伝えるという目的は果たすことができたようだ。
ところが、Verizonの反応はT-Mobileのネットワークやサービスの悪さを茶化すようなものばかりで、肝心の超過料金に関しては一切反応がない。
たとえば、「メッセージは確かに受領。Verizonのネットワークでないとメッセージがクリアでないことがあるからね」とか「T-Mobileのネットワークよりももっと確実にメッセージが届く方法がまた見つかったんだ」というようなもの。
これでは超過料金撲滅の成就は心許ない。何はともあれ、まずはメッセージが確実に届くことが大事だ。
今後の進展に期待したい。