Sprintの20ドルデータ無制限プランが批判の的に


Sprintが10月29日、月20ドルでデータが無制限に使えるというプランを発表したが、これは誇大広告だなどと叩かれている。

10月30日から開始した新プラン「Starter Unlimited Data Plan」は、月20ドルで4G LTEの高速データがひと月あたり1GBまで使え、それを過ぎると2Gの速度に低下するがデータは無制限で使えるというもの。

万一データを使い過ぎても超過料金がかかる心配はない。高速データをもっと使いたければ1GBあたり15ドルで追加できる。

Sprintは同時に、ファミリープランの「Family Share Pack」でデータ上限を超えると超過料金を取らずに2Gの速度に制限すると発表した。T-Mobileの超過料金撲滅運動に賛同した形だ。

なお、月20ドルのデータ無制限プランはデータ部分のみをカバーし、さらに月20ドルを支払うと音声とテキストも無制限に使うことができる。結局合計で月40ドルになるが、Sprintはそれでも他のどこよりも安いと宣伝している。

Sprintのホームページより
Sprintのホームページより

この20ドルデータ無制限プランが今、槍玉に上がっている。これは誇大広告だなどとメディア各社が批判している。「無制限」と言いながら実は制限があるからだ。

たとえばDroid Lifeは、T-Mobileも同じような料金プランだが、T-Mobileの場合は最初に1GB、3GB、5GBのデータ上限があると言っておいて、次に「実は無制限だ」と説明しているのに対し、Sprintの場合は最初に「無制限」と言っておいて、次に「実は速度制限がある」と説明しているところに問題があるとし、これは姑息なやり方だと批判する。

またAndroid Authorityも、「無制限」という用語を正しく使わないで誤解させようとしている恥知らずなプランだと酷評し、誇大広告の可能性があると指摘している。

営業トークと誇大広告は紙一重だ。