Comcastがデータ無制限プランの試行提供を開始した。固定インターネットの料金もケータイの料金のような道筋をたどるのか。
The Washington Postによると、Comcastは11月2日、アトランタのインターネットサービスで、月35ドルを追加で支払えばデータが無制限に使用できるというプランの試行提供を開始した。
Comcastのインターネットサービス「Xfinity Internet」には通常ひと月あたり300GBというデータ上限がある。これを超えると50GBあたり10ドルの超過料金がかかる。
もし月に500GBかそれ以上使うユーザは、追加で35ドル支払って無制限に使えるプランにした方がお得だ。
米国の固定インターネットでは、1か月に使えるデータの上限が設定されることは珍しくない。たとえばAT&TのDSLインターネットは150GB、AT&T U-verseインターネットは250GBの上限がある。
サンブルーノ市営のSan Bruno Cableのインターネットサービスは、上限が500GBに設定されている。
なお、VerizonのFiosは特にデータの上限はないと謳っているが、目に余るヘビーユーザには警告をした後、サービス停止などの措置をとることとしている。たとえば、Ars Technicaによれば、7TB使ったユーザに警告の通知が来たそうだ。
しかし、7TBも使って何をやっているのだろうか。もしComcastだったら超過料金を1,340ドルも取られていたところだった。
こんなヘビーユーザは稀だろうが、4Kビデオなどをストリーミングで視聴できるようになると、データ無制限がほしくなるユーザも増えるかもしれない。
データ無制限プランが普及すると、回線容量が逼迫して、今度はデータ無制限プランの廃止の動きが起こるかもしれない。ケータイの料金が辿ってきた道筋だ。