MVNOのTextNowが広告で無料通話


SprintのMVNOのTextNowが国際通話の取り扱いを開始する。通話可能な対地は150か国以上。これだけなら大したニュースではないが、広告等を使って無料通話や通信費節約を可能にするところが興味深い。

TextNowを運営するのはEnflickというスタートアップ企業。2009年にカナダのウォータールー大学の学生2人が設立した。ポストペイドのTextNowとプリペイドのTouchという格安携帯サービスを提供する。利用者は5,000万件以上と言っている。本当だとしたらすごい。

All-IP、Wi-Fiファースト、クラウドベースの携帯サービス。利用者は通常の電話番号を持つことができる。専用アプリをインストールして使う。スマホだけでなく、パソコンやタブレットでも同じ電話番号を使って通話やテキストができる。あらかじめアプリを組み込んだAndroidスマホも提供している。

月額料金があるので完全無料ではないが、米国とカナダは通話とテキストが無制限、データも無制限だが高速データは上限があり、それを超えると速度が落ちる。

料金プランは高速データの上限により、TALL(500MB)、GRANDE(1GB)、VENTI(2GB)、QUATTRO(4GB)の4種類。Starbuckのカップサイズのようだ。

TextNowの料金プラン(TextNowのホームページより)
TextNowの料金プラン(TextNowのホームページより)

格安ケータイにしては、そんなに安くない。参考までにSprintは1GBで40ドル、2GBで50ドル、4GBで70ドル、T-Mobileは2GBで50ドル、6GBで65ドル。

広告などで通話料が無料になったり基本料が割引になったりするようなので、ここからどれだけ安くなるのかが興味深い。

FierceWirelessによれば、TextNowには提携先や広告主が多数ついているそうだ。アプリ内で広告の動画を閲覧したり、アプリやゲームをダウンロードしたりするとお金が稼げるらしい。

例えばWalmartのアプリをダウンロードすると10セント、Huluの無料トライアルを開始すると1.50ドルなど。ゲームで一定のレベルに達するとお金がもらえるというのもあるらしい。ゲームに熱が入ってしまいそうだ。

何をすればどれだけ安くなるのか、実際にやってみるしかないか。今は国際通話の開始に伴うバグ出しをしているようなので、もう少し様子を見ることとしたい。