ライドシェアのSidecarがサービスを終了


ライドシェアリングのSidecarがサービスを終了してしまった。

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SidecarはUber、Lyftなどと並び称されるライドシェア型サービスとして2012年にスタートし、2015年2月には配達サービスも手がけることにし、人も荷物も運ぶサービスとして差別化してきた。

8月には人を運送するのはやめて荷物の配達だけに専念し、オンデマンド配達サービスのアウトソーシングを請け負うというビジネスに転身した。レストランなどの出前サービスの配達も請け負っていた。

ところがどうやってもビジネスとして成り立たなかったようだ。TechCrunchによると、Sidecarは2015年12月31日をもってサービスを終了してしまった。

Sidecarはライバル他社に比べて資金が乏しい。資金調達額ではUberは100億ドル以上、Lyftは12月にGMなどが追加投資して20億ドル以上にもなっているのに対し、Sidecarは3,500万ドルにとどまっている。

他社より少ないとはいえ、結構な金額だ。特に大きな設備投資や固定費用がかかるビジネスとは思えない。おそらく資金が底をついたわけではないだろうが、儲かる見込みがないので傷が浅いうちに見切りをつけたのだろうと推察される。

ところで、UberやLyftなどは儲かっているのだろうか。同じようなビジネスであれば収益構造も同様の可能性が高いから、いずれは同じようにサービス終了ということになるのではないかと心配になる。

実際、GawkerBloombergによると、UberもLyftも今のところは全然儲かってはいないようだ。それでよく資金が集まっているものだ。

タクシーよりも安くて便利でドライバーの報酬も高いというのが、ライドシェアリング型サービスの宣伝文句だったような気がするが、その分、どこかに無理がかかっているのではないか。