Verizonがgo90のデータを無料化


Verizonがビデオストリーミングサービス「go90」のデータを無料化した。

Verizonからの案内メールより
Verizonからの案内メールより

Verizonは2月4日、go90のアプリをバージョンアップするとともに提供条件を改定し、Verizonのワイヤレスサービスのポストペイド顧客で、最新のgo90アプリをダウンロードすれば、VerizonのLTEネットワークを使っている間はデータ使用量がカウントされないようにした。

無料になるのはgo90でビデオを視聴する際のデータが対象で、その他の操作をする場合は対象にならない。例えば、アプリをダウンロードしたり、番組を検索したり、コメントを投稿したり、ビデオクリップをシェアしたりするときのデータは無料にはならない。

また、プリペイドサービスや他社の顧客や海外では対象外となる。

Verizonは先月、スポンサードデータ「FreeBee Data」を導入した。特定のコンテンツのデータ使用料をコンテンツ提供事業者が負担するので、ユーザの料金プラン上のデータには影響を与えないというもの。

これを早速、自社のgo90に適用したというわけだが、結果的に自社のサービスだけ優遇することになる。これは他社から文句が出そうだ。

さらにThe Vergeは、特定のデータを無料化する「zero-rating」はネット中立性原則の抜け穴になっており、キャリアはこれを利用しようとしていると指摘。本来は禁止すべき行為だと批判している。

今のところFCCがダメとは言っていないので、やったもの勝ちの状態だ。