Airbnbでスーパーボウルの宿泊事情に異変

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スーパーボウルで逼迫する開催地の宿泊事情が、Airbnbの影響で変化を見せている。

サンフランシスコ周辺は先週、スーパーボウルで賑わった。アメフトの全米最高峰を決める試合だから、最高潮に盛り上がる。

例年、開催地の周辺は宿泊需要が爆発的に増える。ホテルなどは値段が高くても満室となる。利用者にとっては困った事態だ。

最近はAirbnbがかなり普及している。一般の人でも空家や空部屋を簡単に貸し出すことができ、借りたい人とマッチングしてくれる便利なサービスだ。

Airbnbを通して部屋を貸し出すホストにとってもスーパーボウルは稼ぎ時だろう。ちなみに、ビヨンセも1泊1万ドルの一戸建てをAirbnbを通して借りたそうだ。1泊6千ドルの物件も話題になった。

こんなに高くても借り手がつくのならウチも、と便乗値上げがまかり通り、Airbnbのホストはさぞかし儲かったのではないかと推察される。

ところが、TechCrunchによると、Airbnbのホストはそんなに儲かっていないという。試合会場のあるサンタクララ市でさえ、スーパーボウル期間中のAirbnbの平均料金は、普段の日より25%程度しか上がらなかったそうだ。

スーパーボウル前後のAirbnbの平均料金(TechCrunchより)
スーパーボウル前後のAirbnbの平均料金(TechCrunchより)

その理由は、ホテルと違ってAirbnbは供給の価格弾力性が大きいからだ。すなわち、価格が上がっても供給がそれ以上に増えるので供給過剰になり、結局借り手がつかず価格を下げざるをえない状況になる。

供給が十分にあり、しかもネットやSNSなどで借り手には価格や物件の情報が十分に行き渡るので、完全競争に近い状況が出現する。

これはUber、Lyftなどのライドシェアリングについても同様のことが言える。両社とも需要が増えれば価格を上げ、ドライバーの報酬を上げて供給を増やす仕組みを作っている。

Airbnbやライドシェアリングが登場する以前は、需要が増えても供給は増えなかったので、ホテルは高い料金でも満室状態、タクシーは料金は変わらないが長蛇の待ち行列となった。

そんな状況が今、変わりつつある。少なくとも利用者にとってはいい方向だ。

シェア経済がもたらした効用と言える。