T-Mobileがスーパーボウルで「謝罪」CM


今年のスーパーボウルでT-Mobileが流したのは「謝罪」のCM。

最初にVerizonのカラフルボールのCMを少しだけ流した後、司会者が慌てて出てきて「謝罪」する。しかも「『また』謝罪しないといけない」と再度の謝罪であることをほのめかす。

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ネットワーク品質調査の結果、VerizonがトップでT-Mobileが最下位だったとのVerizonのナレーションを途中で遮り、「これは去年の数字だった。T-Mobileは去年、LTEのカバレッジを2倍に広げ、LTEの鉄塔の数もVerizonよりも多くなった」とお詫びして訂正した。そして画面のレーストラックがピンクのボールで埋め尽くされる。

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この司会者、スティーブ・ハーベイ氏は、2015年のミス・ユニバース大会で、優勝者を間違えて発表してしまった人だ。最初に優勝者をミス・コロンビアだと発表して王冠を授与した後、「謝罪しないといけない」と言って間違いだったことを告げ、ミス・フィリピンが優勝だったと訂正した。ミス・コロンビアの王冠を外してミス・フィリピンの頭上に載せ換えるという気まずい光景となった。

もっとも、今回の間違いは司会者の責任ではないので、「僕の責任じゃない、Verizonが悪いんだ」ともつけ加えている。結局、謝罪しないといけないのはVerizonだというのが、T-Mobileのメッセージ。

なお、今回のスーパーボウルの放映中は、T-Mobileのもう一つのCMも見かけたが、それ以外のキャリアのCMはほとんど見かけなかったのがもの足りなかった。かろうじてAT&Tの控えめなCMが試合終了後に流れたのを見かけただけだった。

肝心のスーパーボウルの方も比較的おとなしい試合展開となり、あまり興奮するような場面がなかったのがもの足りなかった。地元のチームが出ていないと、こうも盛り上がらないものか。